2018年1月25日

超軽量ブレーキインナーワイヤー・パワーコーズのインプレッション

ロードバイク乗りにとって軽量化は永遠のテーマである。



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というわけで、購入後ホイールバッグに入れたままその存在を殆ど忘れて
部屋の片隅で眠っていたパワーコーズのインナーワイヤーをリアブレーキに
インストールしてみました。



これは何?



ザイロンという大変に引っ張り強度の高い(ステンレスの10倍とも)高分子材料で
できたワイヤーです。

おそらくマニアックな人の間ではスピナジーのホイールのカラフルなスポークに
使われているあれ、といえば、まぁなんとなくわかりますでしょうか・・・


重さ


ステンレスインナーワイヤー



パワーコーズ




その差、10g。



バイク全体の重量からみればほんの僅かな重量差なので、わざわざこのインナーワイヤーを
買う意味はありませんでしたが、好奇心が勝って買ってみました。




ファーストインプレッション


まず袋から出して驚くのはその軽さ。フェザーライト!!という言葉がしっくり
くるほどの軽さ。ほんとにフワっとしています。

また、金属材料のワイヤーよりも非常にしなやかで、
曲げアール(小さいカーブでも曲がる)が金属のそれと非常に小さくできる
ことが特徴としてあります。




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ただしなやかさ故に曲げクセがつきやすい印象があります。すごいデリケート。
表面はナイロンでコーティングされており、これが皮膜となって、内部の
ザイロン繊維を紫外線など外部の環境から保護する役割を持ちます。
また、この性質のため、締め込んだ部分をもう一度締め込むと被膜が
剥がれてしまう恐れがある、
(ギリギリの長さで取り付けてしまったら終わり)という、めんどくさい制約があります。

ケブラー繊維、樹脂などに付き物の劣化対策ですね。また
このコーティングが剥がれてズルっとムケることがあり、後述の取り付けが
通常のインナーワイヤーのそれとかなり異なります。
マニュアルどおりに取り付けないと締め付け後に抜ける恐れがあります。


↓公式動画をどうぞ








取り付け


まず安いステンレスワイヤーを予め一度インストールして長さを確認するのを推奨します。
2本目や取替、載せ替え時がいいかもですね。
また、クランプ部には青い専用グロメットを噛ませてワイヤーをボルトに一周させる必要が
あります。


リアブレーキにだけ取り付けました



こういった非常に扱いのデリケートなインナーワイヤーですので、
フロントブレーキにインストールするのは気が引けるため、まずはリアブレーキに
インストールしてみました。

通常のステンレスインナーワイヤーよりも僅かに外径が太い気がします。もしかすると
アウターワイヤーと相性があるかもしれません。私は今回シマノのDura-Aceアウターワイヤー
と組み合わせましたが、特に問題ありませんでした。
ポリマーワイヤーのそれと外径が似通っていたと思います。

・摩擦抵抗

シマノのポリマーワイヤーよりもやや摩擦抵抗が多い気がしました。
ただ使ってるうちに馴染んできたのか、今では気になりません。

・タッチ感

ブレーキを握り込んだときのフィーリングですが、ステンレスワイヤーのそれと
大きく違い、かなりダイレクト感の高いタッチになりました。
伸びが小さい性質のおかげか、かなりフィーリングが向上した印象があります。
このタッチを知ってしまうと、シフトインナーワイヤーにも入れてみたくなりますね・・・



総括-積極的にオススメは出来ないけれど-

取り付けはめんどくさい、
高価、など、インストール前後に手間は増えますが機械式のシフト用としてなら
ほぼ最終回答
(伸びにくい=変速が狂わない=正確なインデックスポジションが不変に近い)
か、と思わせられる潜在ポテンシャルがあると思ってしまいます。






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